Griftのストーリー(架空の物語)・紹介会社・SESの営業
「なぜこの方を薦めるのか」に答えられなかった営業の話
経歴書と面談の印象だけで書いた推薦文は、「経験豊富です」「真面目な方です」で止まってしまう。そんな営業の、ある1週間の話です。
「この方の強みは、具体的に何ですか?」
人材紹介会社でITエンジニアを担当している佐藤さん(仮名)は、その日の午後、取引先の開発会社から電話を受けました。
先週推薦したバックエンドエンジニアの田中さん(仮名)について、「書類は拝見しました。ところで、この方の強みは具体的に何ですか?」と聞かれたのです。
推薦文にはこう書いていました。
Java・Spring Bootでの開発経験が5年あり、詳細設計からテストまで一通り担当されています。面談では受け答えが丁寧で、真面目な方という印象です。
嘘は書いていません。ただ、読み返すと、どの候補者にも当てはまりそうな文章でした。佐藤さんは「丁寧に仕事をされる方です」と繰り返すしかなく、電話を切ったあと、少し落ち込みました。
足りなかったのは「確かめられる材料」
佐藤さんが持っていた材料は、経歴書と、1時間の面談の印象だけです。経歴書には本人が書いた年数と担当工程が並び、面談では本人の話しぶりが分かります。どちらも大切な材料ですが、企業の担当者が自分で確かめられるものではありません。
企業から見れば、「真面目な方です」は営業の感想です。感想をいくら重ねても、推薦の理由は具体的になりません。
候補者本人に、手元で実行してもらう
翌週、佐藤さんは田中さんに相談しました。「田中さんが公開しているリポジトリで、Grift CLIを実行してみてもらえませんか。結果を共有するかどうかは、田中さんが決めてください」。
田中さんは休日に続けている公開リポジトリで、自分のPCから次のように実行しました。
pipx install grift-cli
cd your-repo
grift report
Griftはリポジトリのgit履歴だけを読み、計測にAI(LLM)は使いません。結果は田中さんのPCの .grift/ に保存され、どこにも送られません。田中さんは結果を読んだうえで、このリポジトリの記録を共有することにしました。
共有された記録には、たとえば次のような値が並んでいました(数値は説明のための例です)。
- 本番コードを変えたコミット138件のうち、58件で同じコミットのテストも変更していた(test co-change 0.42、58 of 138)
- コミットは本人の仕事・bot・自動生成物などに分けて数えられていた
- 観測した期間と、使ったGriftのバージョンが書かれていた
点数や順位はありません。あるのは、分子と分母と、測った条件です。
推薦文に、検算できる1行を足す
佐藤さんは推薦文を書き直しました。
本人が共有した公開リポジトリでは、本番コードを変えた138件のうち58件で、同じコミットでテストも変更しています(Grift CLIで計測。受け取った側がgrift verifyで再計算できます)。面談では、どんなときにテストを書き足すのかを聞いてみてください。
企業の担当者はこの数値を「良い・悪い」と判定する材料としてではなく、面談で聞くことの手がかりとして受け取りました。次の面談では、テストを書くときの判断の基準について、具体的なやり取りがあったそうです。
この物語で伝えたいこと
- Griftは推薦の理由をつくる「材料」を足すものです。人を評価したり、合否を決めたりはしません
- 実行するのも、何を共有するかを決めるのも、候補者本人です。共有されたのが本人の選んだリポジトリの記録であることも、あわせて伝えます
- 1つの数値だけで判断しないでください。数値は面談で聞くことを具体的にするために使います
この物語の背景にある課題
紹介会社・SESの営業:「なぜこの方を薦めるのか」を具体的に言えない
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- git履歴から何を取り出し、何を出さないか
- 測る項目と、数値の読み方(分子と分母)
- エンジニア本人と紹介会社さまの使い方
- よくある質問
2026年8月時点(Grift CLI v0.5)の資料です。最新の使い方はGitHubのREADMEをご覧ください。